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zoom RSS 宮古島に行ってきました

<<   作成日時 : 2006/07/09 14:55   >>

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 南大東島に続いて、7月3日から5日まで、循環研究会で宮古島に行ってきました。例によって風水舎の崎山正美氏と、今回は沖縄リサイクル運動市民の会代表の古我知浩氏、4日からは琉球大学博士課程の長峰君、5日に循環研メンバーで関学講師の土屋氏が合流。

 宮古島は、平成17年に平良市、城辺町、上野村、下地町、伊良部町の5つの市町村が合併して、宮古島市になった。これによって宮古島本島はひとつの市になったわけである。人口は約5万6000人。この島は隆起珊瑚礁の島で、川がなく、雨水が珊瑚石灰岩を浸透して濾過され海に流れ出るため、海の美しさは抜群である。

 宮古島は環境問題に関心を持つものにとって、何かと話題の多い島である。この島には川がないので、飲み水はすべて地下水に依存している。その地下水保全に対する取り組みは、全国に例を見ない。20年近く前に、地下水の硝酸性窒素汚染が明らかになり、以来、各市町村や「水道企業団」が地下水保全のための協議会を立ち上げて、地下水質の保全対策に乗り出した。特に、水道企業団は水源の森づくりや、農家への化学肥料や農薬使用削減への支援、畜産農家の排水処理の支援など、水道事業者としての範疇を超えた取り組みを進めてきた。

 宮古島には、地下水保全に関する二つの条例がある。宮古島広域圏事務組合が所管していた『宮古島地下水保護管理条例』(昭和47年制定)と宮古島水道企業団が所管していた『宮古島水道水源保護条例』(平成10年制定)である。この二つの条例で、地下水量の管理や水質保全のための対策が講じられてきた。広域の団体が宮古島市に統一されたため、条例の行方や地下水保全対策がどのように変わっていくのか、そこが関心の一つである。

 もうひとつは、数年前に島の産廃処分場で火事があり、ダイオキシンを含む有害な煙が飛散したという事件があった。この顛末がどうなったのかを調べること。さらに、宮古島市の廃棄物処理施設の立地問題のその後を知ること。加えて、沖縄県が構想した「ゼロエミッション・アイランド構想」がその後どのように進展しているのかを調べること。

 最近の情勢として、バイオマスタウン構想を立ち上げて、サトウキビの廃糖蜜からエタノールをつくり、これで自動車を走らせる実験や、泡盛粕のメタン発酵など、バイオマスの利用に取り組み始めている。

 宮古島は今回で4回目。「ペンション華」というところに宿泊したが、このペンション、建物はなんの変哲もないが、部屋はバカ広く、調度品がすごい。一流ホテル並みである。初日のヒアリングの後、女性建築士の伊志嶺さんの事務所を訪問し、彼女が設計した介護施設を見学した。資産家の医者が設計・建設を依頼して市にそのまま寄附したとか。運営まで伊志嶺さんが引き受けることとなり、「NPO法人萌え」(すごい名前だ!)を設立。

 居酒屋ですっかりご機嫌になった後、海岸で星空を・・・雲一つない空には雄大な銀河が・・おやじ3人で星を見るというのはあまりいただけた光景ではないですがね。

 2日目は水道局に行ったが、今日は水源でユタの御願(うがん)があるという。御願しないと水源が枯れるといわれたという。珍しい儀式なので見学させてもらった。ユタというのは民間の巫女のようなものである。二人の女性が水源の神様に供え物をする。その際に、なにやらメッセージを謳うのである。儀式は民間の人が行っているが、役所の人たちが何人か立ち会う。

 3日目は市役所の環境保全課や村づくり課などを訪問。旧町村の庁舎にそれぞれ分かれているので、移動が大変である。ここでバイオマスの話やエタノール車の実験の話を聞いたが、エタノールの製造は南大東島で廃糖蜜からラム酒をつくるのと同じである。ラム酒は一びん3500円くらいしたと思うが、かなり高いものにつく。これを燃料に使ってはたして経済性にかなうのか、少し疑問である。バイオマスというのは、生ごみ、木材、汚泥など有機性の廃棄物を代替エネルギーなどに有効利用しようという発想であるが、産業廃棄物といわれる廃糖蜜もすでにいろいろな用途で利用されている。一般に、バイオマス利用の新しい技術、システムを持ち込もうとすると、既存の利用者と競合することになる。廃棄物として処分に困っているものだけを利用するのならともかくも、ある程度利用されているもの横取りする形になることもある。

 宮古島の島民は地下水を共有するという意味で、ひとつのコモンズに暮らしている。これまでは、命の水である地下水を守るという意識はかなり強く働いてきたと思われるが、「いざとなれば、海水の淡水化をやればいい」というような発言が島外の役人から出たこともあると聞くと、「コモンズの悲劇」が懸念されるところである。宮古島のいろいろな挑戦は、日本の将来の試金石という気がしている。

  
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                   宮古島空港近くのペンション華

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                   ユタの御願

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      こういう供物を神に捧げる。左上の黄色いのは紙のお金。黒いのは線香。

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                水源の森の「御願所」(うがんじょ)

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            サトウキビ畑の真ん中から煙突が・・製糖工場の跡?
 

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コメント(1件)

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おやじたちの「銀河のロマンス」ですね☆
くいまる子
2006/07/10 20:51

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