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zoom RSS コンサルタントの仕事

<<   作成日時 : 2006/05/20 16:13   >>

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 この2か月くらい、気分が晴れない。この時期はわれわれの仕事は年度末の仕事の片付けと新規の仕事の獲得の両方があるからだ。近年は環境コンサルタンを名乗る会社が増えて、コンペチターが多くなった。おまけに公共団体の仕事が多いので、入札だ企画コンペだというカタチで、せっかく仕込んだ仕事がすんなりと獲得できないことが少なくない。随意契約はダメという新聞論調もあってのことだ。入札は談合があるというので、指名入札でも指名されたものが顔を合わせる説明会がなくなった。もともと談合などする気はないが、まったく専門外の仕事を指名されても仕方がない。また得意分野で入札に臨んでも、大手が「実績づくりのため」にダンピングして持って行ってしまったりする。企画コンペでも担当者は審査に加わらず、事情のわからない人たちが審査するので、自信を持って書いた企画書が惨敗することも少なくない。
 こういうわけで、この仕事、なかなか大変なのである。おまけに今年は決算が大幅なマイナスになりそうなので・・とほほ・・である。
 大学生の就職活動で、よくメールが来る。環境コンサルになりたい、まちづくりのコンサルになりたいということだが、コンサルタントというのは特に資格がなくてもなれるし、仮に技術士というような資格があっても、ソフトな分野では何の役にも立たない。われわれは自治体の計画づくりや環境関連団体・業界団体のリサーチ、戦略提案などを行っているが、市民参加やいろいろなステークホルダーとのネットワークで新たな提案をしているとこが特徴である。こういう仕事はある程度の社会経験や仕事の経験がなければつとまらないのである。恨みがましくなるが、大手のなんとか総研とかでは、自治体の仕事を新米研究員にまかせているところも少なくない。驚くべきことにわれわれのところに情報をくれとか教えてほしいとか(しかもタダで!)言ってくる。経験に裏打ちされた情報を軽々しく考えるようなシンクタンクはなにをか況わんやである。
 クライアントの皆さん、いい仕事をさせたかったら、われわれのところに依頼してください!

 これまでにやってきた仕事のいくつかは、それなりの評価を頂いてきた。ごみ処理施設の合意形成ということで、狛江市の住宅地のなかにリサイクル施設が建設された例がある。これは日本計画行政学会の第1回計画賞優秀賞をいただいた。昨年は、大和市の自治基本条例制定に関して、市民立法のプロセスが評価され計画賞をいただいた。これ以外にも、長野県の中信地区最終処分場をめぐるプロセスや東村山市の秋水園というごみ処理施設をめぐって市民参加で策定した秋水園再生プランなど、その分野ではそれなりに名を馳せた計画を手がけてきた。
 こういう実績評価がその後の仕事につながっているのであるが、いかんせん、コンサルタントの地位や役割が評価されていないので、自治体と話をしていても最後は入札などということになる。土建業とおなじ扱いだ。土木や建築などの公共事業には最低落札価格というのがあるが、コンサルの世界にはこれがない。ITの世界でよくあった1円入札と同じようなことができる。十分な人件費も捻出出来ない価格で落札するケースもあるが、これは「環境コンサルタントしての経験を積むための投資である」と言った人も知っている。そんなところに落札された自治体や市民こそ迷惑だ。コンサルの経験や知識、情報が正当に評価されるようにしなければならないはずだ。
 なにやら愚痴になってしまったが、コンサルタントというのはいろいろ新しいプロジェクトに関わることが出来るところが一番の面白さである。5年ほど前から沖縄のNPOをてつだっているうちに、生ごみを豚の餌にするというプロジェクトを立ち上げた。話半分でテスト的に進めていたのだが、国の大きい助成金をもらうことができために、飼料化の装置の開発やら養豚の研究やらをやって、豚のことにだいぶ詳しくなった。あの手この手でいろいろな助成金を獲得して続けて、昨年にくいまーる協同組合というのが立ち上がってなんとか事業化にこぎつけている。こういう全く新しいことに関わることが出来るのがコンサルタントの醍醐味である。ちなみにこの仕事の関係で沖縄には30回か40回くらい行った。
 仕事に関わると、たいていは自分も当事者になり、その地区の住民のつもりになる。最近は御殿場市に関わって3年目になるが、市民も職員もとってもあったかい人たちで、住民みたいな気になる。またその気にならないと、本気でそのまちのことを考えないと思う。そう言う意味ではいろいろなまちの住民を経験したということにもなる。これも面白さの一つである。
 コンサルにはいろいろな分野がある。われわれの仕事のメインは廃棄物とか環境なので、環境コンサルタントと呼ばれることがある。まちづくりや都市計画の関係のコンサルタントも大勢いる。まちづくりコンサルは、再開発や商店街開発などを手がけるので、住民の中に入っていろいろコーディネートするのが仕事だ。敬愛する宮西悠司さんという神戸のコンサルは、長田区の真野地区で長年まちづくりの指南役をつづけてきた。こういう特定の地域と長く関わっている人もいる。
 ところでまちづくりコンサルという仕事は、どうやら70年代に始まったようで、年代的には団塊の世代やそれに近い人が多い。横浜のまちづくりコンサルで組織している横浜プランナーズネットワークというNPOがあるが、そこでは小生は「若手」である。50すぎたものが若手なのだから、推して知るべしだ。諸先輩はがんばってほんとうにいい仕事をして、横浜のまちづくりに貢献してきているが、後継が心配である。本当の意味での若手は少ない。この分野も同様で、コンサルの経営が難しいということも原因である。コンサルは住民と行政の仲介役であり、住民のアドボケーターなのである。コンサルがいなくなると、まちづくりはぎくしゃくしてうまく進まない。なりたいという若い人はいるのだから、コンサルの社会的な地位やそれに見合うペイが保証されるようにしていかなければならないのではないだろうか。

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